たかむら耳鼻咽喉科

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医療系のお話の記事一覧

DSC_1157.JPG

写真はお子さん用の飲み薬です。
特に粉薬(ドライシロップ)ですが、最近のほとんどの薬は飲みやすいように味付けされています。

いろいろ味があることは知っていましたが、今週、ちょっと味見する機会がありましたので、せっかくなので全部味わってみました。
(メモを取りながら、ひとつごとに口をゆすいで気分だけはソムリエのように)

私は初めて味見しましたが、イチゴ味やバナナ味など、お薬によってはラムネのような感じで甘く、飲みやすいものもあります。
ただし、やはり苦みが強いもの、後味がかなり残るものもあります。


病気によって効果があるお薬を使わなくては意味がないので、味・好みだけでお薬を決めるわけにはいきませんが、、、
飲めなければもっと意味がないので、なるべく飲みやすいお薬を選ばなくてはいけませんね。

また、飲み物やアイスクリームに混ぜて飲ませるという方法もありますが、組み合わせによっては逆に飲みにくくなることもあるようです。

お子さんが飲み薬を嫌がるときは、どうぞご相談ください。

Posted:2016.08.31 | Category: お知らせ 医療系のお話

最近急に涼しくなったと思ったらもう9月です。
昨日から久しぶりに大きな地震が続いたり、北海道や東北では台風で甚大な被害がでていたり、、、
自然の驚異というものは本当にどうしようもないですが、やはり備えあれば患いなしです。

地震後.jpg

写真は4月の震災の際に、血液検査の機械が落ちてしまい、故障した時のものです。冷蔵庫も壊れています。
先週、修理が完了し、ようやく帰ってきました。(それまでは代替品をお借りしていました)

DSC_1049.JPG

やっと修理できたのに、また落下!なんてことにならなくて良かったです。


食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋を楽しむためにも体調も備えていきましょう!

これから多くなる疾患は

ブタクサ、ヨモギ花粉症
毎年この季節に鼻水、鼻づまり、くしゃみなどが出る方は、症状が出る前に治療を開始しましょう。
症状が始まってから治療するよりも、効果が上がります!

RSウィルス
特に喘息もちのお子さんは要注意。RSのRは「Respiratory」=「呼吸」。名前の通り呼吸器の症状がでやすい感染症です。
咳、発熱。小さなお子さんが「ぜいぜい」「ヒューヒュー」というような苦しそうな呼吸をしている時は注意です。
中耳炎を併発することもあります。

ロタウィルス、ノロウィルスによる胃腸炎
食中毒は夏よりも10月が最も多く、食べ物にも要注意!

さらに寒くなってくるとインフルエンザの季節もやってきます。
急な気温の変化にもお気を付けください。

Posted:2016.07.26 | Category: 医療系のお話 学会 補聴器

先日報告いたしましたが、7月20日~23日まで埼玉県は所沢の国立障害者リハビリテーションセンターにて補聴器適合判定医師研修会に参加してきました。

DSC_0988.JPG



4日間、ホテルと研修会場を行き来するのみの生活で補聴器について改めて勉強しましたが、いろいろ考えさせられることがありました。


まず、補聴器の調整をしっかり行うには、やはり大変な労力が必要ということです。
一度難聴になってしまうと、脳自体が「聞こえない脳」になってしまい、それを再び「聞こえる脳」にするにはしっかりと調整された音を聞き続けなくてはならない。「トレーニングが必要」というお話がありました。

宇都宮の耳鼻科の先生がお話しされていましたが、その先生の補聴器外来ではまず補聴器を貸し出し、約3か月かけて少しずつ調整し、その後に購入を検討していただくそうです。

済生会宇都宮病院のホームページからその先生が作成された冊子をダウンロードできます。非常にわかりやすく書かれていますので、ぜひご覧ください。


☆済生会宇都宮病院 難聴の聞こえは「トレーニング」しないと!良くならない!
http://www.saimiya.com/images/stories/sinryou/jibi/ent.pdf




そのようなお話しを聞いていて一番思ったのが、「補聴器を検討される側」の苦労が大きすぎるということです。


メガネ屋さんや時計屋さん、通販でも補聴器は購入できますが、聴力検査一回だけで完璧に補聴器を調整できるわけもなく、しっかりと調整するには耳鼻科と補聴器店を何度も通っていただかなくてはなりません。
(まして通販では検査すらしないわけですが、、、)


そのような現状で補聴器の使用に積極的になれないのも無理ありません。
日本の補聴器の普及率が欧米にくらべてかなり低いと言われています。それに加えて高額な補聴器を購入したけど、使えなくて無くしてしまったという話が非常に多いです。
ちゃんと調整していない補聴器ははっきり言って耳には害です。

補聴器は本当に進化しており、ハウリング防止(ピーピー音を消す)、雑音防止(周囲の雑音を消す)、指向性(どっちから音がしているかわかるようにする)など様々な機能がどんどん進化しています。防水機能もついています。Bluetoothを使って音を飛ばしたりもできます。


また、補聴器自体も小さくなっていますし、デザインも様々から選べます。
(デコレーションしたりしている方もいます)

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この補聴器はメイドインジャパンデザインらしい、機能的なカッコよさがありますね。

そのような素晴らしい機器をちゃんと使用できるように、もっと良い仕組みをつくるためには、耳鼻科と補聴器店、補聴器メーカーが協力することが大事だと思います。文章や検査結果のやり取りだけでなく、もっと購入される方々の面倒を少なくできるような方法があるのではないか、、、

私の今後の課題として取り組んでいくつもりです。



余談ですが、今回の研修会の参加者名簿。

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私は院長に昇格したようです(^^)

Posted:2016.07.13 | Category: こどもの病気 医療系のお話

ようやく大雨は落ち着いたのでしょうか。しかしまだ油断はできないような気がします。


先々週あたりからのど・鼻の調子を崩される方が多いようです。

大雨で濡れてしまったり、夜が蒸し暑いので冷房で温度を下げすぎてしまったり、、、

とは言っても冷房を使わないと熱中症になってしまいそうな蒸し暑さですので、上手に調整しましょう。

DSC_0978.JPG 

8月7日は第56回「鼻の日」。なんと1961年制定。歴史がありますね~ 



というわけで梅雨が明けてくれれば夏が到来します。

いわゆる「夏風邪」というものは主にアデノウィルスやエンテロウィルスなどが原因となります。それらのウィルスが起こす病気の代表的なものを挙げてみます。特にお子さんに注意が必要です。

 

ヘルパンギーナ
急な高熱と口の奥の方に水ぶくれ(水疱)ができます。水疱が破れると口内炎のようになります。口の中、のどの痛みで、食事・水分が摂取できず脱水になることもあります。痛みが強いと唾液を飲み込めなくなりますので、よだれを垂らしているような時は中止が必要です。

 

手足口病
その名の通り、手足と口に発疹ができます。まずは発熱から始まり、やはり水ぶくれのような形で、発疹が出現します。口の中全体に水ぶくれができて痛みがあります。

 

咽頭結膜熱
夏にプールで流行してしまうことが多いため「プール熱」とも呼ばれます。アデノウィルスが原因です。発熱で発症し、のどの痛み、結膜炎が出現します。学校保健法で症状がなくなってから2日経過するまでは登校禁止とされています。




どれも症状が強ければ入院することもある病気ですが、ウィルスが原因であり、抗生剤は効果がありません。

熱が高ければ解熱剤を、脱水には点滴を使うという対症療法が中心となります。

3~4日程度で治ることが多いですが、髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を起こすこともあり、注意が必要です。
乳幼児・小児の場合は自分で上手に症状を訴えることができませんので
「元気がない」
なんだかぼーっとしている
などの見た目も重要です。
下痢・腹痛も起こすことがあり、やはり脱水になりやすい状態です。
食べやすいお粥や麺類、スポーツ飲料などを少しずつでも摂取するようにしましょう。



これらは飛沫感染と接触感染で広まります。
飛沫感染とはくしゃみや咳で唾が飛ぶことで、接触感染は直接触れることで感染しますので、うがい、手洗い、マスクがとても大切です。
もうすぐ夏休み。楽しい思い出を作れるようにしっかり予防しましょう。


(ちなみに私は昔旅行先で水ぼうそうになり、全然楽しくなかった思い出があります、、、)

Posted:2016.07.07 | Category: 医療系のお話 補聴器

7月20日~7月23日まで補聴器適合判定医師研修会のため、副院長不在となります。

診療は通常通り行っておりますので、どうぞお越しください。


 

補聴器については、一度詳しく書こうと思っていますが、現在補聴器を使用している方でも適切に調整できていない方が多くいらっしゃいます。

せっかく高額な補聴器を購入されても

「補聴器をしても聞こえない」
「音が大きすぎる」
「ピーピー鳴ってうるさい」

などの理由で使用せずに無くしてしまったという方がたくさんいらっしゃいます。


金銭的にも、生活の質・QOL的にも非常にもったいないことです。また、難聴の程度によっては補聴器購入の補助金を受け取れることもあります。

また、難聴と言っても治る難聴と治らない難聴がありますので、まずは難聴の原因をしっかり診断することが大切です。


当院では必要時に補聴器販売店より認定補聴器技能者の方に来ていただき、補聴器調整など相談を行っておりますので、どうぞ一度ご相談ください。

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新しいデザインのポケットティッシュ出来上がりました!

想像以上のご好評をいただき、最初につくった1000個があっという間に減っていったので追加!

Posted:2016.06.30 | Category: 医療系のお話


もう7月。今年も半分が過ぎました。
今週も大雨続きですが、本日ようやく晴れ間がのぞきました。

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ただここ最近の夜間の冷え込みやエアコンの影響もあってか、のどの痛みで受診される方が増えている印象です。

咳の原因4回目ですが、一応このシリーズは今回で一区切りとなります。



薬剤性咳嗽

特に有名なのがACE阻害薬という薬です。

高血圧に対して血圧を下げる薬(降圧薬)なのですが、気道を刺激する物質が増えてしまい、咳が生じます。

咳が強い場合は薬剤の中止や変更を検討しますが、必要があって内服しているお薬ですので、ご自分の判断で中止はしてはいけません

必ず処方を受けているかかりつけに相談してください。

 

また、この咳の特徴は痰がからまない「空咳」ということです。

痰がからむ場合は感染症、さらに水っぽい咳は心不全の症状である可能性もあります。

 

また、一部の薬の副作用に間質性肺炎という特殊な肺炎が副作用としてあります。

抗がん剤や肝炎に使用するインターフェロン、リウマチの薬などが有名ですが、この場合の症状は息切れ(呼吸困難)、空咳で重篤な状態になることもあります。


 

気道異物

特に3歳までの小児で問題になります。

身の回りのものを口に持っていってしまいその異物が気道に入り込んでしまうことがあります。特に急激な咳の原因となるのは異物が喉頭~下気道(気管、気管支)に入ってしまった時です。

激しい咳嗽、喘鳴(ひゅーひゅー、ぜーぜー)、声が出せないなどの症状を起こし、窒息の危険性もあります。

特に多いのがピーナッツなどの豆類です。そのほか、おもちゃ、ビニールなども多く報告されています。

 

まずは異物を飲み込まないように飲み込めるような大きさのものを手の届く場所に置かないことが重要です。

もしも口に入れているのを目撃した時は、怒ってはいけません。びっくりして飲み込んでしまいます。冷静に吐き出させるようにしてください。

 

万が一、子供が急激に咳き込んで苦しそうにしていて、異物を飲み込んだ可能性があるときは救急車を呼んでください。

 

日本小児呼吸器学会が作成した「小児の気道異物事故予防ならびに対応」というパンフレットがあります。非常にわかりやすく、まとめてありますので、どうぞ一読ください。
http://jspp1969.umin.jp/ind_img/cc03.pdf

 

 

百日咳

百日咳菌という細菌の感染によって起こります。

3種混合、4種混合ワクチンに含まれており、予防することが可能ですが、脳症や痙攣を起こすこともあり、特に赤ちゃんにとっては非常に怖い病気です。

 

特徴的なのはまずは短い咳(コン、コン、エホ、エホ)が連続で出ます。

続いて、息を吸い込むときに「ヒュー」という音が聞こえます。

「発作性けいれん性咳嗽」といいますが、赤ちゃんの場合は聞き取ることが困難になります。また、全員にみられるわけでもありません。

診断は血液検査で百日咳に対する抗体を調べます。しかし、感染の時期によっては検査結果がでないことがあります。

 

・2週間以上激しい咳が続く(嘔吐を伴う、顔を真っ赤にする)

・周りに百日咳と診断された人がいる

 

などの状況によって検査を行います。

 

治療は抗生剤(マクロライド系抗生剤)を使用します。

咳止めは効果がありません。


ぜんそく(ロゴあり).png



これまで4回に分けて咳の原因について書いてきましたが、頻度が高い原因については概ね書けたかと思います。
もちろん書いた以外にも肺の病気(肺がん、肺炎など)もたくさんあります。
咳止めは市販薬にもありますが、原因がわからないままに咳止めを使うとかえって状態を悪くする可能性もあります。

咳は誰にでも起こる症状ではありますが、良眠を妨げ、お仕事にも影響が大きい症状です。

早く治すためにもしっかりとした診断を受けましょう。

Posted:2016.06.25 | Category: 医療系のお話 学会 鼻

副院長です。
6月23日、24日に鹿児島で開催されました第78回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会に参加してきました。

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鹿児島らしいポスターです。


この学会は学会名の通り、臨床に関係する発表や報告が集まっており、診療にすぐに役立つような最新の知識を学べ、大変有意義な出張でした。

また、スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法について講習も受けることができました。

舌下免疫療法は講習を受け、さらにweb上で試験をパスしなければお薬を処方することはできません。

当院はすでに院長が講習も試験も受けておりますので、処方可能ですが、私もやっと講習を受けることができました。


そのほかにも面白く、興味深い話題がたくさんありましたが、一つだけ紹介します。

「納豆が副鼻腔炎が治る!?」

副鼻腔炎といっても特に治療が困難な好酸球性副鼻腔炎に納豆の成分である納豆キナーゼが治療効果があるかもしれないという話題です。

あくまでもまだ研究の段階ですが、納豆キナーゼという成分に期待が寄せられているそうです。

好酸球性副鼻腔炎は難病指定もされるほど治療が難しい病気です。手術をしてお薬を使用しても再発する可能性が高く、何度も手術を受けなくてはならないこともあります。

納豆キナーゼは普通にサプリメントとして販売されていますから、効果があることを期待したいですね!


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会場の噴水が上がっているところを撮影したのですが、タイミング悪い、、、

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