たかむら耳鼻咽喉科

耳・花・喉・アレルギーのクリニック 096-382-8700

コンテンツ

  • 医院紹介
  • 診療案内
  • アクセス
  • 施設・スタッフ
  • もぐらタイムズ
  • 病気かな? と思ったら
  • よくあるご質問

最新の記事

月別記事一覧

カテゴリー別記事一覧

職員募集

診療時間のご案内

 
9:00
~12:30
14:30
~18:30
あり
あり
あり
あり
あり
なし
あり
あり
あり
あり
あり
9:00~15:00
日/祝
なし
なし
診察日
休診
の診察時間は14:00~15:00です。

もぐらタイムズ

もぐらタイムズ

熊本の耳鼻咽喉科トップ > もぐらタイムズ
ブログ内の検索はこちら
Posted:2025.08.05 | Category: 医療系のお話 こどもの病気

前回は舌下免疫療法のネガティブな話を書いてしまいましたので、今回はポジティブなお話を。


偶然ニュースサイトで発見したのですが、国立成育医療研究センターが発表したものです。

ダニ舌下免疫療法が小児の入院と抗菌薬使用を大幅に抑制


簡単にまとめると、5~12歳でアレルギー性鼻炎をもっている小児に対してダニ舌下免疫療法をおこなったグループと行わなかったグループを比較した研究になります。
結果、抗菌薬の使用を13.7%減らし、入院を65.2%減らしたという結果でした。


確かに、舌下免疫療法が効いて鼻の調子が落ち着いている子は副鼻腔炎や喘息などで治療が必要になる回数が少ないのは自分も実感があります。


それに加えて考察では
『ハウスダストなどに対するアレルゲン特異的IgE抗体は免疫細胞に作用し抗ウイルス免疫応答を抑制させることが知られています。ダニ舌下免疫療法による抗ウイルス免疫応答を抑制させる力が弱まることで結果的に抗ウイルス免疫応答が強化され、感染症のリスクが低下した可能性があります』
と書かれています。

簡単に言うとアレルギーが起こっているとウイルスに対する抵抗力が落ちてしまうので、治療することによって感染症のリスクが減った可能性がある。ということですね。


それにしても入院が65.2%減ったというのは凄いインパクトですね。



また、この研究は医療保険のレセプトデータを用いたもので、細かい診断などの精度には限界があるのですが『医療コスト(総医療費)』についても比較されています。
その結果、8.9%の増加となっています。この8.9%という数字が大きいのか小さいのかは議論の余地があるかもしれませんが、入院したり副鼻腔炎や喘息の発作を繰り返すのを防ぐ可能性があると考えると大きくはないのかも。



前回書いたように全員に必ず効果がある治療法ではないのですが、やはり舌下免疫療法は特に子どもさんにお勧めの治療法です。
(大人には勧めないというわけではなく)

ご相談希望の方はいつでもどうぞ(^^)

熊本市耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26  ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00  ■休診日 日曜・祝祭日