たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2017.01.19 | Category: お薬の話 医療系のお話

『風邪と言われて他の病院で抗生剤をもらいました』

日々診察をしていて本当によく聞く言葉ですが、この言葉完全に矛盾していることがわかりますか?

 

風邪=ウィルスによる上気道感染症です。

抗生剤=細菌を倒すための薬です。

 

ウィルスと細菌は別物です。効くわけありません。前回説明したように、耐性菌を増やすだけです。
そして抗生剤による副作用の可能性を上げているだけです。

 

 

風邪を治すためのお薬は存在しません。

『風邪のお薬を作れたらノーベル賞もの』といった言い方をされるくらいです。


 

では風邪薬って?

多くはアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの抗炎症剤(痛み止め、解熱剤)

それに鼻水を抑えるための抗ヒスタミン薬(アレルギーのお薬)

鼻づまりに効くというお薬には血管収縮薬なんかも入っているようです。

 

つまり症状を抑えているだけです。
風邪が治るのは人間の免疫力によるものです。

 

 

ちょっと話がそれますが、現在流行っている『インフルエンザ』。

言うまでもなく、インフルエンザ『ウィルス』が原因です。


『イナビル』、『リレンザ』、『タミフル』といった抗インフルエンザ薬はウィルスの増殖を防ぎ、症状が悪化しないようにする薬です。

(ラピアクタという点滴の抗インフルエンザ薬もありますが、お薬が飲めないほど重症の方にのみ使うお薬です。)




私は流石に見たことがないですが、世の中にはインフルエンザのお薬と抗生剤を必ずと言っていいほど一緒に処方する医療者がいるそうです。

明らかに細菌感染を合併している場合は同時に処方することもありますが、インフルエンザ全員に処方するのは明らかにやりすぎ。

感染の予防投与にしても本当に必要なのは、なんらかの病気で免疫力が低下して入院している方くらいでしょう。

 

 

 

すべての薬には副作用がある』これは大事なことです。

副作用がゼロの薬は存在しませんので、無駄な薬は飲まないほうが健康的です。

特に抗生剤は副作用が多い部類のお薬です。

抗生剤を過度に頼るよりも、まずは自分の体には免疫力があることを思い出しましょう。

 

 

さて、3回連続で抗生剤について書いてきましたが、いかがだったでしょう。

ネットで検索すれば膨大な情報が得られるこの時代ですから、同じような内容を書かれているサイトもたくさんあり、二番煎じ、三番煎じになるのもわかっているのですが、受診された患者さんのお薬手帳を見ていて、『え~』っと思うことが多すぎて書き始めてみました。

 

 

何も考えずに最初から強いお薬ばかり使えば、治療は簡単です。考える必要がないわけですから。
効果も『一時的には』良いでしょう。


でも特にお子さんについては、長いこれからのことを考えてお薬は使わなくちゃ!

 

モグラVS細菌.png
モグラVS細菌
...モグラって尻尾ありましたよね?

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