たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2017.08.19 | Category: こどもの病気 医療系のお話

都議会で受動喫煙防止案が提出されることが話題になっていますが、タバコと中耳炎の関係はあまり知られていないかもしれません。



まぁわざわざ書くくらいですから、きっと悪い影響があるというのは想像できるでしょうが(*_*;



子どもの中耳炎について特に両親の喫煙が悪影響を及ぼすというのは耳鼻科医ではまぁまぁ知られた話。



受動喫煙が話題になっているので、ちょっと論文を読んでみました。
受動喫煙は喘息などの呼吸器に対して悪い影響があるのはもちろんです。



そして子どもが中耳炎になりやすくなるし、治りにくくなるとされています。
両親の喫煙はもちろん、父母以外の他者の喫煙の影響も大きいようです。



その主な原因は"耳管機能不全"です。



"耳管"とは耳と鼻をつなぐ管のことですが、タバコの煙に含まれる有害物質が粘膜を腫れさせたり、粘膜の繊毛運動を低下させることが中耳炎の原因になるとされています。

mimino.pngのサムネイル画像
この図の中耳から伸びている管です。鼻の奥までつながっています。



また、耳管の鼻側の出口にあるアデノイドも肥大しやすくなることで、さらに耳管の通りを悪くします。




タバコの煙はアレルギー性鼻炎の子どもにも悪影響なので、せめて子どもの前での喫煙は控えましょう(^-^)




ちなみに、中耳炎のリスクを上げるものとして、以下のように本当にたくさんのものがあります(^-^;



直接的原因
・強い鼻かみ・両側同時の鼻かみ・鼻閉・鼻閉時の嚥下・嘔吐・授乳時の姿勢・おしゃぶり・寝相(うつ伏せ)・逆流性食道炎・鼻すすり癖・咳・風呂でもぐる・鼻をつまんだくしゃみ・無理な耳抜き・飛行機に乗った後・啼泣・スイミング(飛び込み、もぐり、クイックターン)


間接的要因
・短期間の母乳栄養・気候、季節・受動喫煙・低年齢児集団保育・兄弟の通園・家庭内(兄弟からの感染)・低年齢(2歳未満)・未熟児、男児・遺伝的要因・免疫異常・頭蓋顔面奇形・口蓋裂児・ダウン症・耳管機能不全・抗菌薬の前投与・乳突蜂巣の発育不良・中耳炎の既往・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・アデノイド増殖症・聞き分けのない子(治療拒否、内服拒否)




ホントにたくさんあります(^-^;
どうしようもない項目もありますが、周りが努力すれば中耳炎になりにくくなる、もしくは治りやすくなることもありますので、中耳炎のお子さんで悩まれている方はもう一度生活から見直してみましょう(^-^)


正しい鼻のかみ方を早く教えてあげることも非常に重要ですよ!!

Posted:2017.08.16 | Category: 雑談

昨日までお盆休みをいただいておりました。


Uターンラッシュも昨日から今日がピークのようですが、私は特にどこに行くこともなく過ごしていました。
先月から週末は必ずと言っていいほど予定がびっちりだったので、久しぶりにゆったりダラダラと。



休み中の出来事と言えば私的にはボクシングの山中慎介選手とゴルフの松山英樹選手。


2人とも残念な結果でした。


山中選手はあの具志堅用高の13連続世界王座防衛記録まであと一歩。
松山選手は全米プロゴルフ選手権で日本人初のメジャー制覇にあと一歩。



山中選手の試合は先に結果を見てしまってから録画で見ましたが、ニュースで言われているようにタオルの投入は確かに少し早かったような気もします。しかし圧倒的劣勢でラッシュを受けていたのも事実。


松山選手はリアルタイムで観ました。最終日途中まで首位に立っていましたが、本人曰く11番の2打目がグリーンを外れたショットが転機となりそこから連続ボギー。




ゴルフもボクシングもほんの一回のショット、一発のパンチが明暗を分けてしまうスポーツ。
世界トップレベルの選手でも一瞬も気を抜けない恐ろしい世界です。



やはり集中力・精神力というのは何にも増して重要ですね。



野球もサッカーもそうですし、スポーツに限らず医師だって手術中に一瞬油断して取り返しのつかないことになる可能性もあるし、普通の診察だって重大な問題を見逃してしまう可能性もあります。



どんな職業でも集中しなくてはならない瞬間があり、それができるかどうかが『プロ』ということでしょうか。

Posted:2017.08.12 | Category: 雑談

念のためにお盆休みについてもう一度書いておきます。
8月14日(月)、8月15日(火)が休診になります。



さて、昨日は山の日でしたが、お昼前からホテル日航へ。



というのも熊本大学耳鼻咽喉科の新教授就任パーティーが行われたからです。



正確には
『熊本大学大学院生命科学研究部耳鼻咽喉科・頭頸部外科 折田頼尚先生 新教授就任祝賀会』(長っ!)

DSC_1714.JPG
昨年4月に前教授が退官し、それから今年の6月まで教授不在でしたがようやく決定し、すでに大学ではお仕事を始められています。



私はまだお話したことはなかったのですが、大学の知り合いからのウワサでは『体育会系』『仕事熱心』『スラっとしたイケメン』。



熊本の耳鼻科医も80人くらい集まり、日本耳鼻咽喉科学会の会長から熊本大学病院の院長まで100人以上集まりました。




さて新教授であります折田頼尚先生、実際に挨拶などを聞いていると確かに『体育会系』のにおいがします。冗談も交えて挨拶されており、非常にお話ししやすそう。
(偉そうに書いてスイマセンm(__)m)


お話しする時間が少ししかなかったのが心残りです( 一一)




写真撮り忘れちゃったので、新教授がどんな人か気になる方は熊本大学耳鼻咽喉科のHPへどうぞ⇒『熊本大学耳鼻咽喉科;頭頸部外科HP




このHPも新教授就任に合わせてリニューアルされたのですが、なぜスタッフの写真を白黒にしたのか...
微妙な笑顔に白黒写真だとちょっと...ねぇ。



ということを大学のHP担当している医師に言ったら『安い業者に頼んじゃって...』と悲しそうな顔をしていました。改善されることを祈ります(^-^)




しかし、この会での私の席。なぜか大学病院の医師に囲まれる位置に(*_*)



他を見てみると完全に年齢順のようですが、そのせいで思いっきり犬猿の仲の人たちが隣になっていて、結構悲惨な状況でした(*_*;
(私は仲良いので大丈夫ですよ)




まぁそんな話は置いておいて、熊本県耳鼻咽喉科のトップとなる折田新教授を知ることができて非常に有意義な時間でした(^-^)

Posted:2017.08.10 | Category: お知らせ 雑談

まず、お盆休みについて
8月14日(月)、8月15日(火)が休診になります。
8月12日(土)は診療しております。


というわけで、前回書きましたが、本日TKU『医療大百科』の撮影がありました。
(昨年の撮影時の記事はコチラ⇒2016年8月4日の記事へ



放送終了後、1か月は動画がTKUのホームページで公開されます。
(⇒TKU『医療大百科』のページ



昼休みの13時から機材搬入。
DSC_1703.JPG
昨年も思いましたが、やっぱり本物の撮影機材ってすごい(*_*)



今年も番組リポーターは水上清乃さん。
DSC_1707.JPG
診察台に座っていただきながらの撮影。



で、撮影したのですが、やはり難しい...(^-^;



緊張は全然しないのですが、台本があるだけでなんだか棒読みになってしまいます。
2回ほどやり直ししていただき、なんとか終了。



昨年も書きましたが大学生時代に演劇部に所属していたので、逆に声を張り過ぎっぽくなってしまうのでしょうか。



きっと実際のテレビでは普段とは全然違う棒読みの私が観れると思います(:_;)


最後に2ショット。
DSC_1709.JPG

放送は8月14日(月)11:20~11:25です。



恥ずかしいので、私は観ませんm(__)m

Posted:2017.08.07 | Category: 鼻

本日8月7日は日本耳鼻咽喉科学会認定の『鼻の日』。


ただの語呂合わせで、もちろん3月3日は『耳の日』。



鼻の日と言っても『本日限り、アレルギー性鼻炎の治療が半額!!』なんてことはもちろんありません(^-^;


余談ですが、熊本の某病院耳鼻科医長のA先生の誕生日でもあります。
まさに耳鼻科の申し子(*_*)



そして熊本ではこの時期必ずといっていいほどTKUの『医療大百科』という番組で鼻関係のお話があります。



去年も私が『副鼻腔炎』についてお話したのですが、今年も出演が決まりました。
(⇒去年の記事へ


今年の放送日は8月14日(月)11:20~11:25


今回の内容は『アレルギー性鼻炎の治療~舌下免疫療法を中心として~』です。



放送時間が5分しかありませんので、簡単に説明するだけしかできませんが...台本もとにかく短くまとめるのが大変でした( 一一)



舌下免疫療法については当院でも数十人行っていますし、日本全国では数万人行っているくらい急激に広まっています。
それだけ効果に期待できる治療ではあるのですが、注意しなくてはならないことも多い治療法です。



話せと言われれば30分以上は軽く話せるくらい色々細かい話があるのですが、今回は我慢して(^-^;



明々後日が撮影なので、とりあえず頑張りやす(^^)

Posted:2017.08.04 | Category: 雑談

本日は日本耳鼻咽喉科学会認定の専門医試験が行われています。
毎年8月第1週の週末です。


会場は東京、霞が関。



昔から霞が関ビル35階で行われてます。
えらく景色がいい場所での試験です(*_*)
高所恐怖症の人は不利なんじゃないだろか。。。



本日は筆記試験として
午前...記述問題8問(2時間)
午後...多肢選択問題100問(2時間)、小論文(1時間)

そして明日は面接試験です。



試験範囲は当然耳鼻科全域。
一般的な中耳炎やら副鼻腔炎のこともでますし、喉頭がんや甲状腺がんなどの悪性疾患についてももちろんでます。
手術の方法や抗がん剤、法律についても出たりします。




私も数年前に受けたわけですが、だいたい2か月くらい前から準備開始。


勉強よりもまずその準備が大変です。
過去4年間くらいに担当した疾患・治療、行った手術などを全て書いて提出しなくてはなりません(*_*;
これが一番キツかった( 一一)


書類が揃ったら教授様に印鑑を貰い、準備完了。



そして勉強が始まるわけですが、過去問を10年分くらいやって、内容をしっかり理解すればまず落ちないはず。

私の場合は過去問10年分を4回くらい解き直してほぼ覚えちゃいました。



日本耳鼻咽喉科学会が毎月会員に発行する雑誌に載っている『専門医通信』というものがあるのですが、ここからもよく出題されるので、これも数十冊分解きまくります。




さて、本番の試験。
会場には100人ちょっとの受験生と全国から集められた偉い先生方が試験監督として睨みをきかせています。
学会などでよく見る有名な先生方がうじゃうじゃといて、なんだか面白い光景です。




1日目が終われれば2日目は面接だけなのでほっと一息。

なんと1日目終了後に採点はすぐに行われ、2日目にはほとんど合否は決まっています(*_*;



なので面接はかなりリラックスモード。



私の場合は面接官から
これから専門医になるわけですが、今後の目標はありますか?』

という質問をされ、『あっ、受かったんだ』とわかっちゃいました。




そしてしばらくすると合格通知が送られてきます。


DSC_0552.JPG
こんな感じです。
(いまだに画像データが残っていたのにびっくりした)


ちなみに合格率は7割程度。

高いのか、低いのか微妙なところですが、医師国家試験は合格率9割あるので、それに比べれば厳しいように見えます。



ただ医師国家試験の場合は学生なので勉強だけしてればいいわけですが、専門医試験は仕事をしながらの勉強なのでそこは結構大変です。





そんな感じで頑張って取得した専門医の資格。

持っているからといってあまり意味はありません( 一一)




意味はないけど、頑張れ受験生!!

Posted:2017.08.02 | Category: お薬の話 医療系のお話

昨日は診療終了後にサノフィという製薬会社へ。


以前にも一度ありましたが、サノフィ社内の勉強会の講師としてお呼ばれしました。
(前回はキョーリン製薬でした⇒その時の記事



サノフィといえば、耳鼻科関係では『アレグラ』、『ディレグラ』。



『アレグラ』は最近ではOTC(一般用医薬品)となって薬局でも買えるようになりました。

ただし『アレグラ』は眠気の少ないアレルギー薬として一時期流行りましたが、効果は強くないので強いアレルギーの方にはあまり使えません。

allergygraf.pngのサムネイル画像
このグラフは以前にも出しましたが、私の個人的な印象です。


『デザレックス』、『ビラノア』という眠気の少ない新薬が登場しましたので、やはりアレグラの出番はさらに減ってしまうでしょう。



もうひとつのサノフィの『ディレグラ』というお薬はアレグラの成分に血管を収縮させる成分を配合したお薬です。


アレルギー性鼻炎で鼻閉(鼻づまり)が強い方には非常に良く効きます。さらに眠気もないのですが、時々逆に目が冴えて眠れないということがあります。



というわけで、アレルギー関係の話が良いだろうと考え、講演のテーマは『アレルギー性鼻炎の影響とその関連疾患』。



アレルギー性鼻炎と関連付けて
・嗅覚障害
・睡眠時無呼吸症候群
・喘息
などについて最新の話題も含めて30~40分くらいお話ししました。



その後質疑応答まで行い、最後に記念撮影。

DSC_1655.JPG
なんかスライドの色に照らされて変な顔色になっちゃってますが(^-^;
九州全域から皆さん集まられたとのことで、お疲れさまでした。



たまにこういう講演すると自分への刺激になるし、知識の再確認になって良いですね(^^)

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