たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2019.06.10 | Category: のど 医療系のお話

先日6月9日は当番医。

この時期は冬のインフルエンザのように流行する疾患もあまりないので、特に混雑することもなく終わりました。


しかし中にはかなり重症の感染症の方もいて、総合病院に入院をお願いしたりもあり...


耳鼻科領域の救急疾患は実は結構多く、例えば急性喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍などは時々外来で診ますし、軽症であれば点滴などを使用しながら治療します。


ただし、これらは急激に悪化して命に関わることもある疾患で、その際には手術も要するので危険性が高いと判断すればすぐに耳鼻科が対応できる病院へ紹介しなくてはなりません。



『のどが痛い』という症状だけでも所謂『風邪』で様子を見ているだけでいいものから、前述した危険な病気、そのほかにも腫瘍ができて痛みが出ている場合まであります。
その為に耳鼻科医は『のどの奥』をしっかり見るための技を持っています。


その一つがコレ
DSC_3145.JPG
『間接喉頭鏡』というものです。


先端に鏡が付いているだけなんですが(^-^;

laringoskopiya-2.jpg

こんな感じでのどの奥を鏡で映して観察します。



10~20秒あればできる非常に簡単な検査です。
舌をしっかり出して、姿勢をしっかりとるのが大事。
ただし、舌をしっかり出しながら声を出してもらわなければ奥は見えませんので、どうしても苦手な方もいます。



どうしても観察できない場合は...
kizai_img01.jpg

こういったカメラを使用するわけですが、耳鼻科で使用するカメラは鼻の中から挿入しますので、どうしても違和感が嫌だったり、鼻が狭い方は痛みがあったりもします。
(ついでに言うと検査料もかかる)



どんな検査でも『まずは簡単にできる検査から』というのは鉄則(緊急の場合は除く)。



調べてみると前述した『間接喉頭鏡』は100年以上前からある検査(゜゜)
こういった古い技術も大事ですね。

Posted:2019.06.03 | Category: こどもの病気 のど 医療系のお話


ryuukou01.png
熊本市のホームページより


手足口病が警報レベル
たしかに最近よく診ますね。

手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナの3つを『夏風邪』とも呼びます。


手足口病はその名の通り、手・足・口に症状が出る病気です。
エンテロウィルスやコクサッキーウイルスというウィルスが原因となります。


典型的には手のひらや足の裏、口の中に水ぶくれのような皮疹がでます。
特に口の中の水ぶくれが潰れると、口内炎のようになって痛みが強くなることもあり食事が食べられなかったり、唾を飲み込むのも辛くなることがあります。
お熱が上がることもよくありますが、高熱が長く続くことは多くありません。


手足のぶつぶつ、口の中の見た目で診断します。特に検査もありません。


口の中が痛いので、味の濃ゆいものや、辛い物はしみて痛いです。
なので、味の薄いもの、飲み込みやすいものをなるべく摂取してもらうようにいつも説明します。
口内炎ができたときに辛い物をしみますよね(*_*;


ウィルスですので、当然抗生剤なんか効きませんし、自然と治るのを待つしかできません。
通常は痛み止め、解熱剤を使うくらいです。



で、この病気がやっかりなのが、人にうつしちゃうことです。
感染力はかなり強いですので、特に乳幼児が保育園で集団感染することがあります。

2~3週間くらいは便や唾液の中にウィルスがいると言われていますので、オムツの処理や食器などには気をつけなくてはなりません。


基本的な登校、登園許可の基準は
発熱などの症状が治まって、全身状態が良ければ登校・登園可』という感じです。
元気になったらOK!って感じですね(^-^;
学校や幼稚園・保育園によって独自に登校・登園許可書が必要だったりもしますので、それはご注意を(^-^;


感染力が2~3週間もあるので、その間ずっと休ませるのはあまり現実的じゃないわけです。



ちなみに大人が罹ることもあり、その場合は症状がかなり強く出ることが多いですので、親御さん方もご注意下さいm(__)m

Posted:2019.05.30 | Category: こどもの病気 医療系のお話 耳

DSC_3119.JPG

先日とある医学系の冊子を読んでいた時、これを発見。

ミルク性中耳炎』ってあまり一般的な名前ではないと思いますが、説明してみます。

簡単に言うと、ミルクを飲むときに体勢によって耳管という鼻と耳をつなぐ管を通して中耳にミルクが入ってしまい、中耳炎を起こすというものです。

 
耳管と中耳炎について当院HPの中耳炎のページに図解もありますので、ご参照ください。
『中耳炎のページへ』


特に寝た状態(横抱き)でミルクを飲ませると、角度によって耳管の方向にミルクが流れやすくなるというわけです。

mimi_jikan02.jpg
縦抱きの状態



mimi_jikan03.jpg
横抱きの状態。
確かに耳の方に流れていっちゃいそうですね。

頭の位置によって起こる中耳炎ということで、『頭位性中耳炎』とも呼ばれます。



しかし、ここで一つ疑問点。


中耳炎で耳鼻科を受診した時に
『鼓膜の奥にミルクが溜まって中耳炎を起こしてます』
なんて言われたことがある人ってあまりいないのではないでしょうか?


いくつか論文も調べてみましたが、横向きでミルクを飲んでも中耳炎は増加しないという報告もあります。


結論を言っちゃうと、ミルクを飲むときの体勢よりも飲んだ後の逆流の方が問題のようです。
小さな子は胃の内容物が逆流しやすく(胃食道逆流)、その逆流したものが中耳炎の原因となるわけです。

実際に中耳炎で鼓膜切開をして、中を調べると胃酸の成分が認められたという報告もあります。


なのでミルクを飲んだ後にはすぐに横にせずに、しっかりゲップをさせることは大事だと思います。




ちなみに、このミルク性中耳炎の予防の為、縦抱きでもミルクを飲ませやすいように角度を変えたような哺乳瓶があります。

耳鼻科の学会の展示にも出店していて、たしか耳鼻科医が監修したとかいう宣伝文句でした。



そして私もまんまと購入して使用しました(^-^;
哺乳瓶によって中耳炎が完全に防げるわけではないのですが、デザインも可愛く、角度がついていて親がミルクをあげるのが楽だったので良かったです(^^)

Posted:2019.05.25 | Category: 医療系のお話 学会

昨日5月24日はちょっと新しい試みの勉強会。

DSC_3114.JPG

内容は『アレルギー性鼻炎治療最前線』ということで、『舌下免疫療法』が中心のお話。

講演の演者は湯田厚司先生。
舌下免疫療法について、症例数も論文数も講演数も日本一であろう先生です。


で、なにが新しいかと言うと。Web上での講演会なんです。


まず30分の講演があるのですが、湯田先生は三重県で講演されます。
PC上に講演の内容のスライドも映し出され、ついでに視聴者の映像も映し出されます。
今回の視聴者は九州各県の耳鼻科医11名。
(なぜか私が熊本県代表(^-^;)

DSC_3112.JPG
講演中の様子。
講演内容のスライドとともに、右側に視聴者のリアルタイム映像が流れるので油断できない(@_@)
(いちおう自分以外のとこにはモザイクかけてます。)



講演の後はディスカッション。

Web会議のような感じです。
ちょっと音声の乱れはありましたが、概ね問題なし。


これなら会場に集まる必要もないので、確かに手間は減ります。
交通費や場所代もかかりませんしね。

講演の後の雑談はできませんが...(^-^;


講演の内容は流石に舌下免疫療法の第一人者。
圧倒的な経験を元に、実際の臨床に役立つ内容が盛りだくさんでした。


ディスカッションでも質問に対する答えが非常に明確。
私もいくつかお話させていただきましたが、これからの舌下免疫療法治療についていくつもヒントを頂きました。




スギ花粉のシーズンが終わり、スギに対する舌下免疫療法をすでに今シーズンも数名開始しております。
治療の相談はお気軽にどうぞ(^^)

Posted:2019.05.23 | Category: 雑談

昨日から『白い巨塔』がまたリメイクされて放送されています。
私まだ観ていませんが(^-^;

唐沢寿明さんが主演されていた前のバージョンは観ました。




『財前教授の総回診です』 

タラララ~♪
タッタラッ タラ タララ~♪



やっぱりこのシーンは印象深いですね(゜゜)


普段ほとんどドラマを観ない私ですが、確かに面白かったです。



『白い巨塔みたいな教授回診ってホントにあるの?』
『教授選ってあんなにドロドロしてるの?』


というような質問はよく受けました(^-^;


答えは『その医局による』としか言いようがないのですが...



あと『医療系のドラマは観ないの?』という質問もよくされます。

医療者によっては『実際とは違いすぎるから観ない』という人もいますし、『ツッコミをいれながら観る』という人もいると思います。
『現実とは違うけど、ドラマはドラマで楽しいから観る』という人が一番気楽そう。



ちなみに私は『ドラマ自体を全然観ない』です(^-^;

いままでちゃんと全話観た医療系ドラマは前述の『白い巨塔』とアメリカのTVドラマ『ER』くらいですね。



さて、今回のリメイク版『白い巨塔』。
なんか今のところあまり評判は良くないような...
『面白い』という評判がたくさん聞こえてきたら観ようかと思います(^_-)-☆

Posted:2019.05.14 | Category: 雑談

⇓こんな画像から始まりますが、今回は全く医療系のお話ではありません。

DSC_3089.JPG


当院の電子スコープの本体。
今日なんとなく見てて、思いました。


『なにかに似てる...』





はっ( ゚Д゚)







juventus-uni01.jpg

これだ!!!




私が好きなイタリアのサッカーチーム『ユヴェントス』の新ユニフォームですね(^-^;

いや~似てる。


これまでは伝統的に白黒の縞模様でしたが、来期からこのデザインになることが発表されました。
というか先日の試合からこのユニフォームをすでに着用。



個人的には嫌いじゃないけど、まぁ賛否両論です。




しかし医療器具からユヴェントスが出てくるとは、我ながら変な思考回路ですな(^-^;

でも似てますよね。




今年はクリスティアーノ・ロナウドが参入し、話題を呼んだ我がユヴェントス。
リーグ8連覇という記録を作りましたが、チャンピオンズリーグではベスト8で敗退。
試合内容もイマイチなことが多く、ファンは不満を募らせております。
(アトレティコマドリーとのCLベスト16 2試合目は滅茶苦茶興奮しましたが)


来期は監督交代という噂も多く目にするようになりましたが、どうなることやら...


juventus-uni02.jpg
先日のローマ戦で新ユニフォームのロナウドさん。
不満気な顔ですね(*´з`)
(試合は0-2で負けました)




あとこれにも似てる。

teylormadem5.jpg
ゴルフのテーラーメイドというメーカーのドライバーです。

こういうデザイン流行ってるのか?

Posted:2019.05.10 | Category: 医療系のお話

例えば、小さな子どもが歯磨きをしながら転んでしまいました。
歯ブラシで口の中を傷つけたようで、口の中から出血しています。

さぁ、何科を受診すればよいでしょうか?


小児科?歯科?外科?



実は、これ耳鼻科でも大丈夫です。



耳鼻科って正式には(?)耳鼻咽喉科ですが、読んで字のごとく耳、鼻、のどの専門家になります。
しかし、耳、鼻、のど以外にも結構いろいろするんです。


とある(偉い)耳鼻科医の言葉
耳鼻科医は首から上、脳と眼球以外は全部診なくてはならない
(この時、私は頭の中で『流石に頸椎は診れねぇだろ!』とツッコミいれてましたが...)



確かに耳、鼻、のどの手術で本当に脳スレスレのところまで触ることはありますし、首の手術(甲状腺など)、口の中の手術(舌など)も行います。
顔面の外傷も基本的には耳鼻科が担当することが多いです。




ただし、他の診療科と『カブっている』部分も結構あり、どの診療科が担当するかは病院にもよります
例えば顔面の外傷は形成外科が担当する病院もあったり、甲状腺の手術は外科(内分泌外科とか)が行う病院もあります。
舌の手術は歯科口腔外科が担当したりもありますね。



ちなみに最初に例として挙げた所謂『歯ブラシ外傷』。
結構多いのですが、大事なのが"歯ブラシの先端がのどに残っていないかどうか"。
なので、こういった患者さんを診察した際には必ず『歯ブラシは折れてませんか?』と聞きます。


歯ブラシが折れてなくて、出血もなく傷も軽ければ特に処置もお薬も必要ありません。
口の中を清潔にしてもらうくらいです。粘膜の傷はすぐにキレイになります。


でも一番は口に物を入れたまま歩き回らないことですから、ご注意下さいm(__)m





というわけで、実は結構守備範囲が広い耳鼻咽喉科。

...というお話でした(^-^;
(オチが弱い)

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