たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2019.07.02 | Category: のど 医療系のお話

こんなことで受診してすいません...

申し訳なさそうに患者さんから言われることがあります。

多いのが『魚の骨がのどに刺さって痛い』という症状です。



魚の骨を飲み込んでしまった後から痛みが続く場合、絶対に遠慮せず受診してください
魚の骨をなめてはいけません。



魚の骨がのどに刺さる場合、多いのが扁桃腺(口蓋扁桃)や舌根部(ベロの根っこ)に刺さっている場合が多いです。
この場合、目で見て確認できれば直接摘出が可能です。

少し奥の方になると、喉頭鏡というのどの奥を拡げる器具を使ってとることもあります。
さらに奥になると内視鏡を使用して摘出することもあります。



魚の骨が刺さったらご飯を飲み込め!』という民間医療(?)がありますが、これは止めたほうがいいです。
うまい具合に骨が抜けてスッキリ!...することもあるかもしれませんが、逆もあり得るからです。
つまり骨がさらに奥まで刺さっていくことがあるわけです。

ちなみにのどだけではなく、食道に骨が刺さることもあり、同じように奥に刺さっていくこともあります。


のどや食道の粘膜の中まで骨が完全に埋まってしまうと、見た目的にも発見できなくなりますし、もちろん摘出も普通にはできません
症状が続く場合はCT検査まで行って骨を探すこともあります。


で、埋まった骨がどうなるかというと...




さらに奥にどんどん進んでいくことがあるんです。



骨というものは当然清潔ではありませんので、刺さった場所で細菌が増えてしまい、『膿瘍(膿がたまる)』をつくってしまうことがあります。
こうなってしまうと、ほとんどの場合手術が必要になります。
骨を摘出することと、膿を出して感染を制御するためです。


さらに、その先に大きな血管や重要な臓器があったら...


その結果、頸部膿瘍、縦隔膿瘍、食道穿孔などを起こすことがあります。
大動脈穿孔、心タンポナーデ、反回神経麻痺を起こしたという報告もあります。



別に脅かすために書いているわけではないですよ(^-^;



もちろんここまで重症になることは非常に稀ですし...
『こんなことで受診してすいません』なんて全く考えなくて大丈夫です!

というお話でした(^^)

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