たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2019.04.22 | Category: お薬の話 医療系のお話

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前回は『咳とは?咳止めとは?』ということで書きました。

咳止めの中でも『中枢性鎮咳薬』についてまで書きましたので、今回はそれに対する『末梢性鎮咳薬』について。



上の画像はとあるお薬の本です。
そこには『末梢性鎮咳薬には去痰薬、気管支拡張薬、局所麻酔薬(塗布)、含嗽薬、漢方薬、トローチなどがある。』と書かれています。色んな作用によって間接的に咳を抑えてくれるお薬と考えて良いと思います。



例えば、気管支喘息では気管支に炎症を起こし気管が狭くなり、さらに分泌液(痰)が増えます。
そういう時はステロイド(吸入や内服)を使用して炎症を抑え、気管支拡張薬(ホクナリンやメプチンなど)を使って気管支を広げ、さらに去痰薬(ムコダイン、ムコサールなど)を使用して痰を出しやすくすることで咳を減らす。という方法が考えられるわけです。
(もちろんすべての喘息にこの治療をするわけではありません)


こんな時に中枢性鎮咳薬を使用すると、せっかく痰を出す為の咳が抑えられてしまいます。
なので気管支喘息の場合は所謂『咳止め』はほとんど使わないと思いますし、あまり効果も期待できないと思います。



副鼻腔炎で後鼻漏(鼻がのどに流れこむ)が多く咳が出ている場合は抗生剤を使用して鼻水を減らすことが咳を止めることにもなりますし、胃食道逆流症で胃酸が逆流しその刺激によって咳がでる場合は胃酸を抑えるPPI(プロトンポンプ阻害薬)やH2ブロッカーといった胃酸を抑えるお薬が咳を抑えることになります。



原因によってアレルギーの薬が咳止めになったり、抗生剤が咳止めになることもあるわけです。




咳の患者さんは非常に多いのですが、原因もわからず漫然と中枢性鎮咳薬を使用し続けるのは何の治療にもならないので、なんやかんやと原因を考えながら、必要な時は咳止めを使用しつつ治療を行います(^^)

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