たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2017.10.10 | Category: こどもの病気 医療系のお話

今回は真面目な話題で(^-^;

最近流行っているとよく言われるRSウィルスについて。


RSウィルス=Respiratory Syncytial virus

Respiratoryは『呼吸の』という意味ですので、読んで字のごとく呼吸器系に感染するウィルスです。


1歳までに50%以上の子どもが感染します。
そしてほとんどの子どもが2歳までに一度は感染すると言われています。



2歳以上の子どもは感染しても鼻かぜ程度の鼻水、鼻づまり、咳くらい
の症状で終わってしまうことが多いです。

しかし、1歳未満の子ども、特に生後半年未満は重症化することがあり、注意が必要です。



『ゼーゼー』『ヒューヒュー』といった喘息のような音がしたり、顔色が悪い、呼吸が早いなどの症状があれば肺炎や気管支炎などを疑わなくてはなりません。
生後3か月未満の小さなお子さんの場合は、元気がなかったり、哺乳が悪かったりすると注意が必要です。




RSウィルスは当たり前ですが『ウィルス』なので抗生剤は効きません
RSウィルスに対する抗ウィルス薬もありません。
症状に合わせて対症療法を行うしかないので、解熱剤や去痰薬を処方するくらいです。




RSウィルスは簡易検査キットがあり、鼻水を採取するだけで検査できますが、以下の条件が保険適応です。
◎入院中
◎1歳未満
◎パリビズマブ製剤(シナジス)が適応される乳幼児


パリビズマブ製剤とはRSウィルスの重症化を防ぐことができるとされているお薬です。
早産児や先天性心疾患や肺疾患など、リスクの高い児に対して適応となっています。



検査は0歳児しか保険適応にならないわけですが、これは1歳以上になると重症化することが少なくなるので検査する必要性は減るということです。



検査で陽性になっても他のウィルスによる風邪と同様の治療を行うだけですので、治療方針には影響しませんし。積極的に診断をつける意義があまりありません。




ただ、RSウィルスの感染は結構な頻度で中耳炎を合併します
アデノやインフルエンザなどの他のウィルス疾患と比べてもその確率は高いと思います。


で、調べてみたところ、、、



2012年の論文を発見
症例数が24例と少なめですが


・2歳未満では、85%が中耳炎合併
・2歳以上では、25%が中耳炎合併


やはりかなり高率で中耳炎を合併するようです。
しかも結構重症の例が多く、鼓膜切開が必要なことも多い。



結論
RSウィルスはただの風邪のウィルスではありますが、小さなお子さんでは注意が必要です。
小さなお子さんがいるご家庭では、うつさないように気を付けてください(^-^)

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