あごの下には顎下腺、耳の下には耳下腺という唾液をつくる器官（唾液腺）があります。口腔内の細菌が唾液を送る管を通り感染を起こすことがあります。 また、唾液を送る管の途中に石ができる（唾石）ことがあり、レントゲンやCTにて診断できます。唾石があるときは切開して除去する必要があり、時に唾液腺ごと摘出することもあります。

年齢を重ねることにより、唾液の量は減ります。それにより痰の粘りが強くなり、咳をしてもなかなか出せなくなります。去痰薬やうがい薬によって治療します。 また、稀ですが咽頭の腫瘍によって違和感を感じることもあります。一度診察を。

中耳が陰圧になることで鼓膜が凹み、液体が貯まっている状態。 鼻の病気や加齢なども原因となります。治療は原因となる鼻の治療のほか、鼻から空気を送る（通気）や鼓膜にチューブを入れて気圧を調整したりもします。 小児では扁桃腺が大きいことが原因となっていることもあり、手術で扁桃を摘出することも。

耳の穴（外耳道）に炎症を起こし、湿疹ができている状態です。原因の多くは耳掃除のし過ぎ。また、真菌（カビ）の感染を起こしていることもあります。 真菌感染があれば、抗真菌薬の軟膏を塗ることで治療します。

特に小児で多くみられます。中耳に膿が貯まり、さらに進行すると鼓膜に穴があくことで膿が出てくることもあります。抗生剤の投与によって治療しますが、鼓膜を切開することで膿を出した方が改善が早い場合もあります。 また、鼻詰まりなどがあると繰り返しやすく、慢性中耳炎になってしますことがあります。

耳の穴（外耳道）に細菌感染を起こしている状態です。原因の多くは耳掃除のし過ぎ。耳内の清掃が必要です。耳掃除を控えることが一番の治療ですが、炎症が強い場合は炎症を抑える軟膏を塗ることで治療します。

めまいの原因は大きく２つに分かれます。１つは中枢性眩暈といい、脳梗塞などの疾患があげられます。もう1つは末梢性眩暈といい、良性発作性頭位眩暈症、メニエール病などがあげられます。目の前がグルグル回る、難聴や耳鳴りを伴うものは末梢性眩暈が疑われます。内服薬で症状を抑えられる場合も多いので、一度診察を。